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左の写真をクリックしていただくと、画像による野田俊作の講義があります。
左の写真をクリックしていただくと、ラトヴィアの心理療法士ヨランタさんや、スイスのアドラー心理学指導者イヴォンヌ先生の写真集と感想集があります。
パセージ開催のご案内は、野田俊作顕彰財団 Adler Institute Japan ホームページをごらんください。
有限会社アドラーギルドは1984年、野田俊作によって大阪市内で産声をあげました。同じく野田が設立を主導した日本アドラー心理学会と同年の創設となります。以来36年、代表取締役であった野田俊作のリーダーシップの下、アドラー心理学を伝える講座・ワークショップの開発と開催、さまざまな基本テキストの執筆と刊行などを行ってまいりました。
創立2年目には、新大阪駅近くのビルに事業所を設けました。事務所と共に常設のセッションルームやカウンセリングルーム、資料室も完備し、講座やワークショップだけでなく、毎週オープンカウンセリングや事例検討会が開催されました。日本アドラー心理学会の所在地も当時はこの事業所になっておりました。さらには全国の講座受講者のフォローアップのため、まだインターネットも存在しないパソコン通信の黎明期に、電子会議室であるアドラーネットを開設しました。
私がはじめてこの事務所を訪れたのは1992年、ハロルド・マカビー先生の講演会だったと思います。大研修室の正面に先生方が腰かけておられ、聴衆は広いフロアに思い思いの姿勢で座っていました。参加者は60人ほどもいたでしょうか。日本画家でもあった野田俊作の実母の描いた大きな仏画が奥に飾ってあり、ピンクのワイシャツを着た大柄な野田が流ちょうに通訳していたことを懐かしく思い出します。
その後、紆余曲折を経た後、大阪の事業所を閉鎖して滋賀県に移転しました。2020年12月に野田が他界して以降は、私が一時的に継いでおりましたが、今後について関係のみなさまとご相談の結果、本年11月以降、アドラーギルドがこれまで行なってきたアドラー心理学の教育・普及に関する全事業は、一般財団法人野田俊作顕彰財団 Adler Institute Japan (AIJ) が引き継ぐことといたしました。アドラーギルドは有限会社として業務を終了し、以降その知的財産等については野田文子が権利者として管理することとなります。
設立当初から、営利団体であるアドラーギルドと学術団体である日本アドラー心理学会とは、常に車の両輪のようにお互いを支えあってきたと思います。野田は常々、「アドラーギルドは自分一代限りのものだ。自分が死んだらそれで終われば良い。だが学会は存続して、アドラー心理学を伝え続けていってもらいたい」と言っておりました。ですが時代も変わりましたので、今後は AIJ に、野田の遺したアドラー心理学の普及と教育と研究の全てを委ねたいと思います。
なお、同年10月末までの各種行事
・カウンセラー養成講座(見学)
・特殊講義と演習「育児のアルゴリズム」@浜松
・アドラー心理学の秘訣「パセージ・プラス」@金沢
・特殊講義と演習「葛藤解決」@青森
につきましては、今までどおり、アドラーギルドにてお申し込みを承ります。ぜひ多くの方においでいただきますようお待ちいたします。また、11月以降に予定の行事につきましては AIJ の主催となります。それぞれ準備が整い次第 AIJのホームページにてご案内いたしますので、どうぞ楽しみにお待ちください。
みなさまにおかれましては、たいへん永らく有限会社アドラーギルドをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。特にここ数年はさまざまな変化にも関わらず、あたたかなお心遣いで支えていただきましたことを心から感謝しております。みなさまの今後のご多幸とご活躍を心よりお祈りいたします。
またこれからも、他のご縁ではお世話になるかも知れません。その節はどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和4年7月30日
有限会社アドラーギルド取締役
一般財団法人野田俊作顕彰財団 Adler Institute Japan 代表理事
野田文子