野田俊作の補正項
             


五年日記

2001年01月01日(月)


 昨年から『五年日記』というものをつけていて、今日から2年目に入るので、ひとつ上の欄に昨年の同日の記録がある。まだ1日だけしかないし、お正月にすることは決まりきっていて、日記に書いていなくても覚えているので、そう感動的ではないが、進んでいくと、それなりに感動するんじゃないかな。

 日記を丸一年つけ続けることができたのは、今回がはじめてだ。子どものころから日記は大嫌いだった。大人になって何度かつけようと思ったが、続かなかった。ただ、『釣行日誌』とか『山行日誌』とかはつけていて、これは毎日のことではないし、後で使い道があるので、けっこう続いている。「使い道」というのは、たとえば、「今ごろの季節は、あの谷に入るとすると、どんな服装で行くのがいいんだろうか」とか、「あの山の山桜は、昨年は何月何日頃に咲いただろうか」とかいうような、おもに季節に関係する遊びについて、過去のデータを参考にするようなときのことだ。

 何度かそういう体験があって、「そうか、前年の同じ頃の記事が役に立つんだ。じゃあ、『五年日記』なら続くかもな」と思ったのだ。そのかわり、『釣行日誌』も『山行日誌』も、サボってもいいことにした。そういくつもは同時に書けないのでね。

 毎日書くことは、もうそう苦にならなくなっている。いや、正確には、毎日書いているわけではなくて、ときどき数日分まとめて書くこともある。とくに、長い出張のときなどは、そうせざるをえない。そういうときには小さなメモ帳を持っていって、覚書を書いておくことが多い。そうでなくて数日分まとめ書きになるのは、外で飲んで帰るのが続いたときだね。飲酒していると、一日のできごとを思い出したりするのがめんどうになってしまう。だって、そのために飲酒するんだもの。