遠足@神戸

井原文子

10月5日(月)ヨランタたちと遠足@神戸が、無事終了いたしました。

天気予報では午後から雨になりそうだったので、集合時刻を早めて午後2時に新神戸駅に集まりました。ガラス張りの小さなロープウェー「夢風船」に分乗して、摩耶山中腹にある「神戸布引ハーブ園」に登りました。

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ヨランタもナラも、眼下の滝や貯水池、谷の緑、高度が上がるにつれて広がる神戸港と街の風景を、とても喜んでくれました。神戸は、彼女たちの住むリガと姉妹都市です。港町ということで共通点があるのでしょう。でもラトビアでは、いちばん高い山でも標高300mしかないのだそうです。曇り空でしたが、山から見る海の景色を珍しがってもらえました。

ロープウェーを中腹で降りて、ハーブの香りの中、いろいろお喋りしながらゆっくりと坂を登りました。ハーブ園は緑がいっぱいで、しかもあまり観光客の来ない場所なので、お疲れ気味のおふたりに、少しリラックスしてもらえたのではないかと思います。暑すぎもせず寒すぎもせず、お天気の神さまも最後まで雨を降らさずに見守ってくださいました。

ただ、夜景を楽しむつもりだったのですが、残念ながら秋期の平日は夕方5時に園が閉まってしまうことが判明しました。おしゃれなレストランやカフェも早じまいです。それで戸外のテラスのようなところに椅子を集めて輪になって、差し入れのペットボトルのお茶を飲みながらお喋りしました。そのまま自助グループになったみたいな感じでした。

「日本の印象はどうですか?」の質問から始まって、ヨランタたちの飼っているペットの話などで大いに盛り上がりました。英語は喋れません!と言っていたメンバーも、ヨランタが笑顔で質問してくれると、家族のことや趣味のことや、いつのまにやらた〜くさんお話しをしています。11歳のメンバーのお嬢さんも参加してくれて、しっかり英語でコミュニケーションをとっていました。

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「アドラーさん、ハッピーハッピー、マイライフ!アイ、エンジョイ」と、知っている単語を一生懸命に並べて、あるメンバーがヨランタに言いました。アドラーのおかげで私の人生はしあわせになった・・・それを聞いて私は、胸が熱くなりました。これが本当は誰にとってもいちばん大切な、いちばん伝えたいことかもしれません。ヨランタもこの言葉を、しっかり受けとめてくれていました。

肌寒くなってきた5時に山を降り、山すその異人館の並ぶ界隈を散策し、ひっそりした喫茶店を見つけて全員でお茶に入りました。そこでもまた、英語と日本語ちゃんぽんのおかしな会話が、にぎやかに小一時間ほど続きました。お店のおにいちゃんもびっくりしていたようでした。ヨランタとナラのお隣に坐るのを遠慮する人が誰もいないのは、彼女たちのお人柄なのか、私たちが関西人だからなのか、どちらなんでしょう〜。

暗くなってきた頃、喫茶店前で、来月のポンクラ「ヨランタ・スペシャル」で再会することを約束して解散しました。行き当たりばったりのプランだったので、参加者のみなさんにはご迷惑をおかけしましたが、みんなほんとうによい笑顔で、楽しく!英語で!会話していたように思います。

そのあと私はヨランタたちといっしょに電車で大阪に帰りましたが、メンバーのお嬢さんが、ハーブ園のすすきの穂でキリンを作ってナラにプレゼントしてくれていて、ナラはそれをとても気に入っていたようでした。「キリン」という日本語を覚えて、「これを『キリン』と名付けて大切にするの」と言っていました。

ヨランタとナラは3日間の奈良・京都・神戸ツアーを終え、日本のアドレリアンは、みんなほんとに良い人たちで親切で面白い、と Great! や Super! を連発しています。総会で、あるいは各地域で、もっとたくさんの方にお会いすることを心から楽しみにしているということです。彼女たちと知り合った人々が、彼女たちに勇気づけられ変化していくのを、はたで見せていただくのはいつもとても感動的です。このチャンスにひとりでも多くの方が、彼女たちと出会われるよう願っています。